親御さんに知っておいて欲しいこと、いざというときのアドバイスなどをご紹介していきます。
続きはブログで掲載していきますので、あわせてご参考になって下さい。
以前、前職に就いていた時に、読売新聞の取材にもお答えしたことですが、
『アレルギーマーチ』を考えて治療に当たることが大切です。
新生児~大人へと成長していく過程で、まるで行進のように次々に新しいアレルギー症状が現れることを、アレルギーマーチといいます。
赤ちゃんの時に食物アレルギーやアトピー性皮膚炎が現れ、1歳の頃にぜんそくになり、そのあとで、アレルギー性鼻炎や結膜炎になるケースなどがその代表例です。
この行進を少しでも早く止めるには、原因を探ることが一番。 しかし、耳鼻科や皮膚科だけを受診してもわからないケースも多いのです。
当クリニックでは、多角的な視野で検査を行い、アレルギーマーチを抑えるための積極的な対応をしていきます。
初回は「お薬の飲ませ方」をご紹介します。
最初は上手に飲めないかもしれませんが、あわてず笑顔で接してください。
粉薬の飲ませ方
スプーンを使う
- 最初にスプーンに水を少し入れ、その上に粉薬を入れて溶かします。 「おはし」などで混ぜます。(粉薬を先にスプーンに入れ、後で水を入れると粉薬が散らばってしまいます。)
- 口に入れ、牛乳やお茶や水などと一緒に飲み込ませれば、成功です。
小さいコップや「おちょこ」
「おちょこ」を使って飲ませるの良いです。(スプーンと同様な方法で薬を溶かします。)
(薬を飲んだ後も、何度も飲み物を入れて飲むことも出来ます。)
粉薬を直接口へいれる
3歳ごろになると、水で溶かさず粉薬を直接口に入れて飲める子どももいます。
(個人差はあります。)
- 子どもに口を開けさせ、そこへ粉薬を直接入れます。
(大きな口を開け上を向けば、そのままザザーと粉薬を袋から流し込む。) - 飲んだすぐ後に、牛乳やお茶や水などと一緒に飲み込ませれば、成功です。
薬をねって薬ダンゴを作る
スポイトやカラーシリンジを使う
- 最初に小さな器に水を少し入れ、その上に粉薬を入れて溶かします。
「おはし」などで混ぜます。 - スポイトやカラーシリンジで、それを吸い取ります。
- 本人に吸わせたり、ほっぺの裏の奥歯の手前辺りで、少しづつ流し込むようにすると、むせずに上手く飲めるでしょう。
(スポイトやカラーシリンジは薬局に置いてあります。) - 飲んだすぐ後に、牛乳やお茶や水などを飲んでも良いです。
(酸っぱいもの(オレンジジュースやヨーグルトなど)は苦味が増すことがあります。)
シロップ(水薬)の飲ませ方
基本
- シロップは、薄めずにそのまま飲みます。
- 飲んだすぐ後に、お茶や水やミルクや飲ませます。
口の中に薬の味がなくなり、さっぱりします。 - 酸っぱいもの(オレンジジュースやヨーグルトなど)は苦味が増すことがあります。
(哺乳瓶の)乳首を使う
哺乳びんの乳首に薬を入れて、飲ませてもいいでしょう。カラの乳首を吸わせておいて、そのあとで量ったシロップを入れてあげるとスムーズに飲めるようです。
時間がかかっていやがるようなら、乳首の穴を少し大きくしてあげましょう。
スプーンを使う
- スプーンに水薬を入れます。
- スプーンを口の中へ入れ、そのまま飲ませます。
- 飲んだすぐ後に、牛乳やお茶や水などを飲んでも良いです。
スポイトやカラーシリンジを使う
- 薬を必要な量だけ、スポイトやカラーシリンジで吸います。
- 口へと入れてそのまま飲ませます。
(スポイトはいきなり口の中、舌の奥にいれると、ノドへそのままだと、ゲホゲホむせてしまいます。)
(舌の下に少しづつ入れてもいいでしょう。本人に吸わせたり、ほっぺの裏の奥歯の手前辺りで、少しづつ流し込むようにすると、むせずに上手く飲めるでしょう。) - 飲んだすぐ後に、牛乳やお茶や水などを飲んでも良いです。
(スポイトやカラーシリンジは薬局に置いてあります。)
お薬を飲ませる時に便利な「ツール(器具)」のご紹介
<家庭にあるもの>
スプーン
カップ(コーヒーにミルクを入れるような小さなもの)
おちょこ
<市販のもの>
カップ
*目盛りがついています。プラスティクで透明なものが多いです。
*底の角にお薬が残るのでお口直しに、さゆやお茶やミルクなどで最後まで飲ませましょう。
スポイト
*赤ちゃんが飲みやすいソフトな吸い口が多く、慣れてくれば赤ちゃんもお母さんも使いやすいでしょう。
*半透明で目盛りがついています。
*少し洗いにくいので定期的に交換していくのが良いでしょう。
シリンジ・カラーシリンジ
*薬をお口に入れる速度や量を調節しやすいです。
*内側の筒をぬいて、わりとしっかり洗えます。
*プラスティクで目盛りがついています。